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2007年03月07日

「ぬ」るきよるへ

夜もすがら

月が褪せていく

香気に満ちた闇の中で

芽吹く

ひとひらの雫

逢いを重ね

愛を求める掌と

きみと


たゆたう夢においてさえ

そこに在りつづける孤独を想えば


この夜 この世になごる空白に

溺れ彷徨えばいい

燃えつきた燈りがけむりつづける

さえざえと

今日が明けていく
posted by ケロ太 at 05:35| Comment(0) | TrackBack(0) | イロハうた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月28日

「り」ちぎなるみはたのもとで

うたえうたえ

あいこくてきであるというものも

ばいこくどとののしられたやからも

さめざめとなくあめのしたではしゃいでおどれ

みくにのためにみすまるのためになげきおどれ

くさいものにはふたをするせじょうのようにふしだらにうたえ

くりーんであるとこちょうするせいじかのようにたかびしゃになれ

たみくさはおこっているとふいちょうするきしゃのようにほえ

ばんいどもにくっするなとさけぶししのようであれ

ふきすさぶあらしにたちてかんなんをもとめたしなのたいふの

けだかきみこころにふれたいとねがうのもまたよしであろう

しかれども

みくにのたてにならんとほっしいきょうにさんげしたへいしのごとく

けなげなあいもまたかくべつとしるべきだろう

みくにをあいせ みくにをこきおろせ

あらひとがみもただのひともすべてはくうでいっさいがむだ

くらきふちにたたずむようにのぞきこんでおのれをしるのだ

くろくてあかいくちびるをあけてじごくがまっている

てんじょうのびしゅをかかえてぎじょたちがてまねきをする

うたえ おのがしんじるもののためにしするものたちよ

うたえ みくにのほまれたるますらおたちよ

いっさいがくうでむなるくにのとこしえのさかえをことほぐのだ

うたえうたえ ののしりうたえ

うえたうたえ さんびしてはてよ

おうどにせいをうけしよろこびのもと

まつろわぬものもまつろうものもひとえにみかどをことほぎたまえ

そしてうたえ うたいつくせ

すべてをこぼし すべてにつばきせよ

もってよはこともなし もってよはこともなし

うたえうたえ うたえうたえ

りちぎなるみはたのもと ただしんぎのみによりかかりて

うたえうたえ うたってしね

しんでうたえ うたいつくせ うたいつくせ せいを!

うたいつくしてののしりあえ たたえあえ しを!

みにくくもうつくしきみくにのなみだに

よってうたい うたいおどれ 

せいもしもすべてうたかた はかないひとよのゆめとしるべし

ならばうたいおどりあかして ひとよのはなをさかせるべきろう

わらうげっかとあまてらすのために まいをおさめてきみよ しね

しんでしまえ みくにのために はなとなれ きみよ
posted by ケロ太 at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | イロハうた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ち」にみゆるもの

きみの血はまるで空のかがみのよう

暮れてゆく いわおにしぶく波に似ている

しずかにきたる秋風が私の声を運んでゆく

さびしさは いつ果てるともなく続くのだろう

あけぼしが仄かに空をさまよい微笑む

痛みのないこころのような 寒々とした笑みをこぼしゆく

つながらない左手がさめざめと啼き伏せている

たれか知るや 私のかなしいこの思いを

私が離した手のぬくもりを 

ただひとりきみの右腕が知りうるだろう

私の愛した そのぬくもりを

やさしいやさしい あのぬくもりを
posted by ケロ太 at 00:14| Comment(0) | TrackBack(0) | イロハうた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月24日

「と」おくのことば

いえなかった言葉はつねに

ぼくの胸にのこされていて

かぜのつよい夜にはそっと

それが心をかきみだすんだ


いえなかった言葉のはしに

きみへの恋がのこされていて

やさしい日差しにつつまれたとき

ぼくはきみを思い出すんだ


いえなかった言葉のなかに

うしなわれていた春が芽吹いた

今はもうとおくへいった

きみがぼくからようやく離れた
posted by ケロ太 at 22:20| Comment(2) | TrackBack(0) | イロハうた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「へ」りくつのよる

屁理屈を重ねた猫は憂鬱と闘っている

私は酒盃と杯とを共として月を相手に晩酌中だ

光彩の中に世界を見出す気紛れな雲の一群

暗闇に安息を見る野犬の親子と世捨て人の声


愛することは難解だ

それはときに詩にも似ている

行きずりの風たちの噂話も

遠くで怒るいかずちのようには滑稽に聞こえていない


哀しみは孤独の友だ

優しさは孤高の王だ

恋にまみれた男の涙は

恋に破れた女のそれよりも尊く儚い


屁理屈を重ねた猫を宴の中へ入れ月と夜とを共に祝おう

世界の群れは私たちと私の中でいつも一緒だ

愛し合うことは矛盾に満ちているが

愛し合わなければ世界は淋しく色のない夢のように無味乾燥で味気ないだろう


神の御許へ旅立つ前に私は酒盃を重ねてみようと思った

そうして夜のために祝杯を上げ、月の前途の無事を祈る

猫がのどをゴロゴロ鳴らした

もう、夜が明けるのだ
posted by ケロ太 at 22:18| Comment(0) | TrackBack(0) | イロハうた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「ほ」んとうのこと

哲学とは夕暮れのことだと猿がいうので

私は坂の途上で落日と対話中だ


カラスたちは家路へ急ぐ

幼子らの喧騒も今は遠い


急に明るさを増した世界の隅で

月が密かに酒盃を重ねている


一番星はすでにでき上がったぞ

のべつまくなしに輝きだした


夕日が私に優しく諭す


明日になったらまたおいでなさい

死にたくなったら教えてあげよう


毎日のように生まれては死んでゆく命のように

哲学は生まれて死んでまた生まれるのか

それが世界の真実ならば私は死すらも待望しよう

そうすることにした
posted by ケロ太 at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | イロハうた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月23日

「に」じいろのせかいにといかけてみて

思うとはなしに言葉をつなぐ

たたかうものたちに懺悔をうながす


行きずりの男たちはさくらの木陰で

散る前の花びらに愛を託した


空のなみおとに聞きみみを立て

憧れを捨てたのは昨日のことです


悲しさを大地に下ろした

バカバカしい詩人の声が世界の隅までこだましている


憎むことをも忘れたようだ

愛することなど滑稽なのだ

傷つけることが慰みなんだ

殺しあうことは哀しみなのか


取り澄ました昨日の太陽には反吐を吐きかけてやればよい

がむしゃらな今日の太陽は静かにわたしを見つめている


虹色の世界に言葉はいらない

想うだけだ 想い続けるだけでいい それだけなんだ
posted by ケロ太 at 05:03| Comment(0) | TrackBack(0) | イロハうた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「は」るのにおい

春の匂いは雲のせせらぎ

お日様の痕 井戸の紫

エッセンスはお色直しだ

歩き続ける黄色いスルメ

エスカルゴが行進してる

ありきたりで一直線に

抜かれちゃうかも狙い撃ちかも

おいでませうな 明日のリンクス

ツール・ド・フランス 競り合ってるの?

走行中の影と命と

薄墨桜が笑みを浮かべる 

僕と愛と君と雲 えもいわれぬ恋をも友とし
posted by ケロ太 at 05:01| Comment(0) | TrackBack(0) | イロハうた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月21日

「ろ」くでなし

私はカワイイロクデナシ

媚を売って体を売って言葉も詩歌もロマンスも売る

息苦しささえ桃色吐息

艶冶な唇うばわれたいな

私はカワイイロクデナシ

ウソツキ小兎がさも楽しそうに

追い越し追い越し追い越した。


私はイタイケナロクデナシ

体中が鞭痕だらけ

痛そう?痛そう?

そうでもないよ 平気平気平気だよ

三月ネズミが小ばかにしてる

私はイタイケナロクデナシ

おのぼりさんはどうぞあちらに

痛くしないで 優しくしてね。


私はナマイキロクデナシ

粋がっているんだ うそつきなのさ

湯煙旅情の混浴温泉

蒸気の熱でトカゲがジャンプ

私はナマイキロクデナシ

文句言ったら承知しないぞ

みんな私にひれ伏しなさい。


私はロクロクロクデナシ

ろくろくろくなもんじゃなし

クヨクヨしたってはじまらないね

クレヨン蛙の高らかな声

私はロクロクロクデナシ

ろくでもないししちでなし

けれど私は私のために

正直者さ ロクデナシ。
posted by ケロ太 at 06:11| Comment(0) | TrackBack(0) | イロハうた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「い」ちご

赤く染まった顔をしたお前は何を夢むか

いきみすぎてだらけきった夜明けのように

うやむやな顔をしたお前は 何を夢む?

なにもかもを曖昧にさせる甘い夢か

残らず全てをとろけさせる闊達な日々か

私はお前をほうばりながらあの日あの場所で詠った詩を

あの人の指に絡ませた小指と共に ぬくもりと共に夢見ているのだ。


お前には甘くそして切ない

悲しくて懐かしくて細切れにしたい優しさを秘めた夢が

そんな夢がお前には似つかわしいのだ

そんな世界をお前は夢むのだ。


そうして私はお前をほうばる

ほうばりお前を夢見るのだ ほうばりお前を夢見るのだ
posted by ケロ太 at 06:09| Comment(0) | TrackBack(0) | イロハうた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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