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2007年11月10日

信仰

白磁の如き世の理にうづもれ 

生きながら逝き 

逝きながら生きた 

はるか昔 童貞女に宿りし子 

その双つ児に遺せしことの葉に 

叛かれた浮世の憎しみ 

愛しさ 

憤り 

退屈 

総てが垣間見え きえる 

見た先に屍を見よ 

屍を見てのち すみやかに去ろう 

今は昔の楽園へゆけ
posted by ケロ太 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月09日

星は 

瞬くたびにおくりものを呉れた 


かぼそい燈で 

ぼくの心をともすひかりに 


ベランダにすわり 

横たわったひだりあしのつま先で 

貰ったはずのおくりものが壊れる音をきいた
posted by ケロ太 at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

宿世

愛を抱えずに享けしものの 

群れの中に吾はひとり 

萬に宿る御心に慄く 

何れまた還るその日迄 

けだものの中で哂い続けよ
posted by ケロ太 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月18日

朗読

私を嫌悪する私の為にやさしいうたを歌うとして 

それを大きな声で歌うかどうかが私には決められない 

変わるためには必要なことなのに 

小さな声でしか歌えない自分に気付かされたから 


ひとりよがりの孤独と戯れても 

私は私と同化することはないだろう 

それに気付いてしまった朝 

私は俊太郎を読むことにした 
posted by ケロ太 at 07:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月16日

こたえ

コンピューターがこたえを知らずとも 

認知症患者が知っていることはある 

でもそれは大きなことではないから 

みながみな その価値をもいで捨てている

吸いかけの煙草のように 

飲みかけの缶ジュースのように 

飽きたら捨てるだけで顧みない 

いつかの夏のように 

私もまた同じ傍観者にすぎない
posted by ケロ太 at 22:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月12日

二十日鼠の退陣

ハツカネズミが涙ながらに 

難解な世評にこうべを垂らした 

彼は彼だけの夢の言葉で 

満足すべき世界の矛盾を突いただけだったのに 


常夏の花が咲ききる前 

夕暮れの中で愛すべき夫人とワルツを踊り 

苦悩にただ煩悶していた日々から開放されたが 

それは溶けかかったカキ氷のようなもので 

おわりのはじまりを歎く声から目を逸らしただけに過ぎないのだ 


幸福に至る道は拓かれているのだが 

目を瞑り耳を塞いでも積み重なるのは心の闇ばかり 

懊悩するハツカネズミは声を嗄らして 

ひとでなしの月を罵っている
posted by ケロ太 at 16:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月10日

愁歌絶句

詩は殺がれた睡り 

世を竦み今はたなびく緑青の霞 

いやはてには冰片の月 

幻の萩の心の亂れ 

そのさきにあるは*なきが儚さ 


のがれ出た翳の國へいざなわれて 

その空白にうつろうままの愛の墓原 

湧きあがる思いの淵に幾度ことばを重ねようとも 

救われぬ昏さ*よその夕暮れ 


終りはいつ告げられるのか 

木綿付鳥の啼く声によってなのか 

あるいは蜩の屍か 

終幕が鳴り渡る*尾上の鐘 


いたみだけはのこり 

いとしみのみが離り 

何を愁うだろう 

心は美へといざなわれる*花も紅葉もなかりけり 
posted by ケロ太 at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月07日

影絵

夜は明ける 

願わずとも 

いずれ暁に 

逅うだろう 

有限の世も 

必ずに畢る 

無限の夢に 

覚めるだけの私の影絵 
posted by ケロ太 at 05:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月29日

紅月

私は空に何を見たのか 

あの月色に 

一体何を映したのだろう 

けだるい宵に 

砕けた心がきらめく 

かなしみは真昼におき 

終には褪せるだけの想いを抱えて 

たたずむだけ 

血まみれの紅涙 

くれないは薄汚れた魂の叫び 

甲斐もなく咽ぶ 

こわれた私のこころの色か 
posted by ケロ太 at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月16日

彼岸の国へ

夕月の煙る夜わたしは観た

仄かに眠る国を 禁忌を

閉ざされた根の国を 姉やの国を

それは死者の国 限りないやさしさに満ちた岸辺

わたしを包む嫋な声 柔らかな腕

何もかもを赦す 甘美が

わたしを彼方へ連れて行く
posted by ケロ太 at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月15日

虚実の空洞

想いの逝きつく果てが虚無なら

いっそのこと私は虚無に還ろう

たれよりも恋しく思っても不実

悲哀の傷が裂けていくばかりだ

月も見えない曇天に佇みて啼く

軒端にとめどなく落つる愚かさ

いずれ果てるまで歎き暮れよう

もはや還るしかない身上として
posted by ケロ太 at 17:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月23日

想問

問うことも虚しい

かなしみは盡きる

愛しさもはてよう

黛色のそらに漂う羽蟲が

夢と重なる双子月にかかるとき

心のうちに閉ざされた記憶が蘇える

褪せる想いも掴めずに惑い叫べ紅月
posted by ケロ太 at 14:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月29日

昭和の日

にくしみは薄れずに

風は薫る 皐月の晝

ほろびゆく懐かしき日々

すめらみことは ひとになりしか

敗れた事をしあわせと謳う諸人のわらい

平和を淫す 姦しき亡国のこえに

根の国に渡りしかみの遺徳を思う

もはや かえることは叶わぬとしても

窓より見ゆるやまやまに帰り花が咲く

そらのうるみをあらわしているかのよう

私はそっと視線をはずした

澄みすぎたそらのあおさが痛い
posted by ケロ太 at 11:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月17日

僕の歌

時計が時を刻むたびに

僕は追いつめられていく

やらなければいけないことを

やるしか仕方のないことを

ナイフのように突きつけられて

否応なしにしたがうしか

僕には残されていないのだから。


窓から見上げた空はあんなにも美しくて

窓に差し込む光はこんなにも温かいのに

僕をとりまく環境は冷たいままで

味気なくて干からびている。


死にたいと思うほどに追いつめられているわけじゃなく

死にたいと思うほどにそれらがいやでもないんだけれど

僕はたとえようがないほどに怠惰なのか

ベッドに逃げ込んでいたいんだ。


時を刻む時計の音が

僕には死刑台へと通じているようで

たまらなく怖くて仕方がないんだ

不安で仕方がないんだ

逃げ出したいんだ

この部屋の心地好さは快楽的だから

僕は全てに目をそむけている

今この時間もそのままでいる

益体もない愚かしさだとは知っているのに

僕は怖いのだ。
posted by ケロ太 at 15:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月10日

涙の音

青い空 赤い空 凪ぐ風 快い陽
  空白のくも    音のない空
悦びの 嬉しさ 花開く 愉しみ
  惑う吾の胸    解けない終
君想う 春の日 睨んだ 夕暮れ
  風がしみる    恋風が吹く
痛みと にがさ  ゆがむ 世界に
  唐突な言葉   煙る双眸が
刹那に 解けた 壊れた 繋がり
  こいのはな    褪せる記憶
切ない 涙の音 耳朶に 響いた
  赦しはせぬ    唯想うのみ
追憶の 微笑み 吾が櫻 永久に
posted by ケロ太 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月06日

日記みたいに

俯く指の先っぽにまでそびえたつ摩天楼

くすぶった心の付け根の交差路まで流れていく

自我と自我と自我と自我

愛されることにおびえた朝はひどく満足だけれどもさ

愛されたことを咆哮した後の夜に比べれば味気ないんだ

放精したあとみたいに虚無

狂った満月の蒼さに震えた僕らはだあれ?

悔しさにへそ曲げた空っ風の行進は続いている

泣きはらした左目に移ったかげは?

僕らと僕らの僕らに捧げる

僕らしい夜と朝にキスを

僕は無限にして虚無で底抜け

さみしいほどに寛大な後朝の音色を聴いた。
posted by ケロ太 at 06:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月22日

宵闇に眠る

愛されたいなんて望んでたって

それは実行不可能な願いごとで

希望に燃えた昨日が嘘みたいな

この寒々しい部屋が憎らしくてたまらないんだ


習慣じみた死を望む一瞬

私はいつだって安堵と安寧とを感じている

束の間の痛みと引き換えにして

全てがリセットされるみたいで


生来の歓びが抜け落ちてしまった

そんな日々のど真ん中には

めくるめく蒼穹の色がただ眩しすぎていて

私は宵闇の世界に逃げ込んでは眠りにつく


くびれた真昼の道路に立ちつくす

挨拶を交わす人々の群れ

姦しい日常に唾を吐きかける

愚者の行進にはもうウンザリだ


軋んでいく世界は大嫌いさ

みんなみんな消えてしまえ

くだらないくだらない空間にさえ

恋着が残る莫迦みたいな記憶も一緒に


お願いです

私をいっそ消してくださいな

あなたが望む世界の隅で

泣き崩れている子供の私を。
posted by ケロ太 at 04:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月21日

ある一日

誰もが声高に叫んでいるが

私の耳には届かない

明日を糾弾する男たちの怒声ですら

私はかわしてひかりを想う

追憶の正午に見たきみの微笑み

あどけない唇がのぞかせる嘘

桜の舌に踊らせられた日々を除けば

いつだって私はきみの事を願っていたのに

やるせない落日の最中では

今日を弾劾する女たちの行進が続く

お為ごかしにはもうウンザリなんだ

偽りの掌を絞め殺してやりたいのだ

往復するビンタに陣取り

束の間の勝利に酔う痴れ者に告げる

明日は我が身と想うべし

今日の哀しみは昨日の追憶に過ぎないのだから

伏目がちにあゆむ私と

腕を組み歩く私たちの影が

月の涙と重なる頃に

私ときみとが貪りあった

そういう一日だった。
posted by ケロ太 at 05:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月20日

友に告げる

よろこびはかなしみの母であり

かなしみはよろこびの父であり


束の間に燃え盛る火のように滑稽で

恥知らずな太陽のように気分次第のごく潰しだ。


きみよ、僕らはすでに老いはじめている

死へのレースは僕らを巻き込み中継中だ


ひかりあふれる部屋の真ん中で

杯を酌み交わした日々を想えば


いつかくるかなしみの季節のなかでさえ

僕らはよろこびと同居することができるだろう。


きみよ、僕らはすでに旅路の中だ

それは気鬱の朝の風のごとくに爽快と不快に満ちて


待ち遠しい夜の声に聞き耳立てて居眠りをする

しろぶちの仔犬のようにかわゆげなものなのだ。


よろこびとかなしみとを抱きしめてきみよ、来い

来たりて僕と酒を酌み交わすのだ

僕らときみとの老いのために、きみよ、来たまえ、きみよ、来い。
posted by ケロ太 at 05:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月14日

キス重

隠されていた月の向こうで僕らと僕らがキスを重ねる

味わうほどに切なくなってさ 愁いの空を睨んでみてた

覆いつくした雲の下では黒猫の集会が開かれている

箒にまたがった魔女猫三匹 夕暮れに呪いをかけたって言うんだ


許されないぜ?


歳をとってみたってイイコトなんてなんにもなくて

だまされた気分に浸ってるんだ

同じ道の環を行ったり来たりで 僕の家へたどり着けない


出勤途中のホステスが読んでるメールの片側は工事中

何度ノックしたって届きゃしないさ 彼はふたりぼっちの最中だ

黒雲の広がりを嘆いてみたって 夜はまだ咲き誇ったばかりだから


苦しまないで?


明けない夜の帳の前で僕らと僕らがキスを重ねる

幕の前では長蛇の列さ 朝が待ちわびている

そして朝陽があくびをしてた 今日の日が終わりを告げる 


さあ 目覚めようぜ?

すべてはそれからさ
posted by ケロ太 at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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