blogランキング 御訪問頂きまして誠にありがとうございます。 あなた様が少しでも癒されますことを心よりお祈り申し上げます。

2007年11月10日

鈴虫

絡めたはずの指にぬくもりは宿らない 

遠くの茂みで虫の音が聞こえる 

何処までも空は高いまま 

茜と蒼の狭間で揺れていた陽が落ちた 

重なることを拒む影を 

闇はゆっくりととかし 

頬を伝う珠をも隠した 

沈黙の帳の中で

鈴虫は啼きだしていた
posted by ケロ太 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

別離の空

見つくしたすえのひかりの淵に立ち 

くれないにそまる御空の下 

愛すべきひとは去り

暮れはてた後に手放した袂 

水のわななきも虚しいだけの心の象
posted by ケロ太 at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

一滴

秋の花が咲きほこり 

切切と暮れゆくかおり 

木立に佇みて泣くひとり 

あいも空しきこころの翳り 

汲めども尽きず頬伝うひかり  
posted by ケロ太 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月08日

水掛草

朽ちぬままに拭われたことの葉にも 

去りて後来るべき想いが募る 

来し方をわすれた蜩の音色に 

歎くことの意味と存在への価値を知るだろう 

私の心の底を浚う 

水懸草の清らかさと 

去り方をわすれたきみの愛しいことの葉と 

想い出を拭うためにも
posted by ケロ太 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月03日

言葉

狂れたような茜もやがて 

黛色にとける長月 

それも瞬く間に消え 

雲の色を紛らせていく 

夕陰に待ち 

うるませた瞳の奥に 

かわりゆく日々に怯える 

ひとりの言葉を私は知った 
posted by ケロ太 at 05:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月26日

金槐集

彼はその真昼になにを見ただろう 

遠ざかる朝の気配のなかで 

うつろに哂う花群を 


*萩の花くれぐれまでもありつるが月出でてみるになきが儚さ 


幽かだった死も現れ 

その背を確かに追いかける 

あこがれた世界の幕がいま開かれ  
posted by ケロ太 at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月19日

雨音

雨は鬱々としたものを落とし 

私はそれに触れて泣いている 

歳を経るごとに 

苦しさは澱のように重なった 

微笑むだけでは晴れない程に 

胸うちに憎しみが募る 

涙もぬらす雨の音に終わらない哀しみを聞いた 
posted by ケロ太 at 05:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月12日

秋音

蜩の声が絶え 

淡墨の夕暮れも終わる 

秋は静かに近づき 

青葉の裏に注がれた涙を振り払った 

細細としたあの声色を懐かしんでも 

心は 

うつろう世界を哀しむだけ  
posted by ケロ太 at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月31日

萩への懐疑

たそがれの庭に咲く白萩の花びら 

狂れてゆく心のうちが枯れる 

あなたがもういない 

触れていたくちびるを奪うは

誰そ わたしの萩を散らすのは誰 
posted by ケロ太 at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月16日

秋月の頃

愛しさにほだされた私が見ているものは

天井の片隅に集まる悪意の瞳

いくら眼を背けても逃げられないのは

私が望んだ結末だから。


月も隠れるわびしげな晩秋

醒めていく左肩に風が巻きついた

しおれゆく悦びも今はむなしい

捨てきれない想いほど私を強く引きずってゆく。


哀しみに花咲く夜の庭に

ひとひらの雪が舞い降りてきた

全てが愛しく全てが憎らしい

いっそ死ぬことができるのならどんなにどんなに幸せだろうか。


空の花に惑う私が見た

愁いの月のやさしい微笑み

そこはかとなく差し出された

掌の温もりにただ涙する。
posted by ケロ太 at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月21日

指きり

いつの間にか禁煙になったテラスに立って

遠くに見える海を眺めた

夏の間は何度となく通ったあの浜辺も

今はすっかり秋の気配で

まばらにサーファーだけが動いていた

無意識に右手が胸ポケットに伸びてきて

マールボロを開けようとする

左手はズボンポケットをまさぐって

ジッポを探そうともがいている

「禁煙しよう」

といったきみの笑顔が懐かしい

僕の小指に小指を絡ませ

指きりげんまんしたあの夏の日が懐かしくなる

季節はうつろい秋になって

僕は君の優しさに溺れてしまい

絡まる指がほつれてしまった

潮風が顔にぶつかる

紫煙を急にくゆらせたくなる

2階のテラスは喫煙可能だ

行って一本吸うことにしよう

ここには記憶が残りすぎてる

一本吸って忘れてしまえ

想い続けるのは辛いだけだから

一本吸って忘れてしまおう

思い出を抱くのはただただ辛いだけだから
posted by ケロ太 at 05:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月12日

恋しく、思う、君に

凍てつく風が君を思わせる

啼くかのようにたたずむ君を

交わされない思いをかかえ

霞む光が僕たちをさえぎっていく

木々はざわめく

落ち葉はかしましい

こらえきれない甘やかさは枷

かわしきれない情熱は檻だ

堪えがたい誘惑が僕をさいなむ

幾歳月が巡っていけども

埋み火のまま

恋が尽きない

あの橋のたもと

風はまだ吹き続けている

posted by ケロ太 at 06:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月20日

抱きしめりゃとける雪のよに

切なくのたうつ涙はとめどない

風が運ぶクダラナイうわさ

ふさいでもふさいでもシミワタルうそ

消せない悪夢さ 悪夢さね、そいつは

あがけ ねだれ うばえ のろえ

蹴倒し勝ち取れ とどめを刺しぬけ

オレのもんだ

そうさ みんなオレんだよ

そうすりゃ涙もかわくだろうさ

空っ風の前の虹みてえに

また陽気に哂えるだろうさ

風狂まみれの雨夜の月のしずくにくるった蛙程度にゃ

色どる月の色なき風にむせび泣くよな蛙程度にゃ
posted by ケロ太 at 23:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月02日

秋風

くちびるとのふれあいが

ぼくの想いを きみの想いを

ゆるやかな渇きに予感された

チョウセンアサガオのしおれる頃を


ぼくらのつながりはうすくはがれ

その前にあった希薄な笑みの

なまぬるい狂おしさと

うすぐらい悦びとにかえってゆくのか


いまはもう遠くへはなれた

きみの残滓がただまぶしくて

いまはもう遠くへ行った

きみの感触がなつかしくて
posted by ケロ太 at 11:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
blogランキング 御押しになって下さいまして誠にありがとうございます。 あなた様のお幸せを心よりお祈り申し上げます。

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。