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2007年09月08日

17歳の落日

愛された横顔にかげが差す 

今日というたそがれ 

振り向いた頬のひとしずくの 

月を写した珠の危うさに

僕は恋焦がれていた 

うしなわれた落日 

戻れやしない ひと世のなかのひと日で 
posted by ケロ太 at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

夏のなみだ

涙とは 

在りし日を想うほろ苦さ 

かえらぬひとを 

偲んでながす心の陰影 

昔日の栄華も 悦びも果ててゆく 

陽炎に透かされ 

夏も今は盛りのまま 

晴れわたる空の青さに添えた 

ひとしずくの魂の調べ 
posted by ケロ太 at 04:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月29日

おほぞら

とってもきれいな虚 

そうかしら 

あれは穢れを知らない御空 

まだ何にも応えていない声 

むくなまま

まるで罪深い私の空 
posted by ケロ太 at 21:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月28日

うき橋

風は事切れ 

夏の夢に醒め 

絶えていく薄雲の橋 

終の音をうたう夜蟲 

とおざかる月 

悲しみの橋 
posted by ケロ太 at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月16日

夕化粧

夕化粧の咲く野辺を 

わたしはひとり歩いていた 

いくつもの彩り 

その鮮やかさが胸をほだしていく 

空に月が在る 

陽の滓かなひかりを見すえ 

わたしはたちつくした

野辺の花は哂っている 

いろとりどりの花弁を揺らして 
posted by ケロ太 at 22:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月24日

真夏日

日はもゆる

我が身をぬらす真夏日の陽

心さえからからと枯れ

しみいるのは水恋鳥の音

あかばねの夢
posted by ケロ太 at 20:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月11日

雨前

窓からのぞいた空が冥まれる

先の先に積乱雲が

かすかに神鳴りも轟いて

梅雨の午後 世世は静かさをましてゆく

いずれ来たる涙のような

細引く雨を目前にして
posted by ケロ太 at 17:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月08日

渚火

まひるのはまに燃ゆる火は

かなしいほどにひらめく

理不尽な呉藍

歎き愁う黄丹

刻刻とかわり続けて

飽きることなく死に近づく

寂しげなこのいろに何を託そう

わたしの胸のうちを透く

神神しき沈鬱の火に
posted by ケロ太 at 14:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月07日

悲歌落花月

夏色の月が呼ばわる

幽かに煙った夕暮れ

陽は沈み儚む空

この恋も滅ぼう

交されぬ想いに縋れども

月の下に花は萎れる
posted by ケロ太 at 15:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月24日

入梅

雨の逢瀬

風が告げる別れに

鈴が鳴く

玲瓏とした響きで

紫の蕚に

愛が伝う

それも溢れて梅雨

しとどに

想い出があえなく

ぬれて露
posted by ケロ太 at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月12日

想いの庭

夏が煌く夕暮れは想いの庭

声と声とを

指と指とを

絡ませて結びつけて咲かせてゆく想いの庭

恋の国の庭が今日も花を一輪ほころばせた

掌と掌とを

唇と唇とを

解けぬようにきつく縛って
posted by ケロ太 at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月22日

夏入り

何を想い何に還ろう

あるいは何を逐うべきか

このつれなき世情のうちに襲うべき名をも掴めずに

私は帰る事も儘ならず

行く末を知らずに惑うだけ

夏は鬱々と色を変える

花も散り葉だけが繁りゆく虚しさを例えても

ああ然れども花の亡き美こそ虚無と思えば嬉しい

それが無用の美と哂われようとも

愛すべき蝉たちの声が聞こえる

求愛の色に染まる日々が来るのだ

愁いても憂いても雲は還らない

ならば私も帰る事だけを願うとしよう

春が過ぎ去った悲しみを胸に抱き

一日は明けそして暮れるのだ
posted by ケロ太 at 06:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月20日

止まぬ、さみだれ

皐月 五月雨 拭いきれず

この滴りの重さを想えば

湿るだけの空

虹も架からず

ただかなしさを愛しむ

晴れることはなくても啼き伏せる儘

屋根を伝い落つる水

濡れるに任せて袖を
posted by ケロ太 at 23:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月04日

雨月

つれなくされた夜

私は月を眺める

さみだれの余韻は遠く

今はもう想い出せない

何もかもが消え

何もかもが残る

炎えあがる灯火は彼方

深山の裾で啼く不如帰

静かに散った恋

残酷なまま閉ざす
posted by ケロ太 at 11:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月28日

初夏の朝食

庭先で雀をとるお前は一体何を思うのだろう

しなやかな背を大きく伏せて

血を舐めとるかのように神妙な顔をして

捕食するものの世界は違うのか

お前は何かを汲み取っているのか

雀は何も語らぬまま

数瞬後の無情に気づかない

夏に変わろうとする日差しは柔らかい

朝ですら温みを帯びている

今日も僕らは健常だ

庭では猫が雀を喰らっている

僕も朝食をとることにした。
posted by ケロ太 at 13:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月27日

夏祭り

あの人に逢えるかもしれないから

何時間もかけて準備して

あの人の来そうな場所さがし

そこでうろうろ

バカみたいに待ちぼうけて

やっと出逢えたあの人の右側に知らないひとがいた

結ばれた指の一本一本がくやしい

どうして彼でなくてはいけないのだろう

どうしてあの人しか見えないのだろう

わたしはいつだって目で追っていた

いつの日か振り返ると信じきってて

空に咲いた花びらから音がこぼれる

心の渕辺に盛り上がる涙のよう

目をそむけると大輪の花が咲いていた

今日のそれはいつもにもまして美しくて

かなしくて息がもれだしていく

目端にとらえた恋がせつない

綺麗な夏の夜が過ぎていった
posted by ケロ太 at 21:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月20日

きつねの婚礼

おきつねさまの雨が通る

遠い遠い山奥で婚礼が行われているのだろう

華やかに

華やかに

青空も入道雲もお天道様も祝福する

ほら

虹までもが言祝いでいる

とわに

とわに

睦まじくあれ
posted by ケロ太 at 03:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月19日

夕暮れ紅、そして闇色

高いおそらが紅くそまる

ほのかに紅く

だんだん紅く

紅く紅くおそらがそまり

そまったおそらはやがてすぼまる

紅から蒼へ

蒼から闇へ

闇色おそらにきらめく星は

まるでかあさまのようにやさしく光る

かあさまかあさま

わたしのかあさま

ギュッと抱きしめ

ふんわりなでて

闇色おそらのいっとう高く

天にましますマリヤ様みたいに

かあさまわたしにキスをちょうだい

あつくてあまいかあさまのキスを

あつくてあまいかあさまのキスを
posted by ケロ太 at 18:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月16日

天蓋花の咲く頃に

おじいちゃんとつなぐ手

あたたかくてごつごつした手

おひさまがかくれだした川原をあるく

てくてくてくてく

おじいちゃんと歩く

にこにこにこにこ

おじいちゃんがわらう


おばあちゃんのおひざ

あったかいおひざ

やさしくてやわらかくておひさまの匂いがする

おばあちゃんのおひざ

そっとあたまをよこにしたら

だいすきなおばあちゃんのにおいがする

おひさまのにおい

おばあちゃんのにおい


あといくついくつねむったら

おとうさんがむかえにくる?

あといくついくつおっきしたら

おとうさんがむかえにくる?


おじいちゃんの手とおばあちゃんのおひざ

だいすきなだいすきな

おとうさんとおなじ

だいすきなだいすきな

おとうさんといるみたい


おじいちゃんとおばあちゃんと

いつかすごしたなつのひ

もうかえらない

かえれないなつのひ
posted by ケロ太 at 03:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月11日

私は太陽がひどく嫌いだ

そしてまた私は手をつなぐのだ

かぞえきれない夜をかぞえて

そして私たちは歌うのだろう

幾千万の昼と共に

幾千億の夜と共に

囲むように

囲われるように

幾重にもくるまれたその微笑みの

刹那に煌く憂悶にそっと

手を差し伸べることが出来たのなら

私は

私たちは

そしてまた

あなたは?

頷くことさえも出来ない愚かさが

たまらなく嫌だ

なにもかもを狂おしくさせる

あの太陽がひどく嫌いなのだ

そしてまた

私は手をつないでいる

彼と彼女とそして私と

明けきれぬ夜のまにまに

私たちは歌うのだろうか?
posted by ケロ太 at 05:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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