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2007年11月26日

ふゆのしさく

エアコンが起動しない秋の終りに 

きぶくれたズボンの下でパンツは何を想うのだろう 

だいたいがあいまいな彼自身の為に弁明するなら 

それは冬の始まりに舌打ちする主人の気概のなさを示しているのだ 


することもない冬の初めに本を読む男が居て 

それが僕自身であることをインターネット以外の誰もが気付かない 

wwwは記号に満ちている 

記号がひとのつくった最大の奇跡であり悪徳だとしても 


南極に棲むペンギンも夢を見るのだろうか 

北極に棲む一部のくまは新巻鮭の美味しさを一生知ることがない 

僕は冬の味を愉しみにしている 

健康な舌がお皿の上で饒舌なワルツを賞している 


インフルエンザが猛威を振るう 

電線の上を時速300キロの速さで走り 

あちこちで笑う子供のくちを大きな大きな掌で覆い 

僕の大切なひとたちの安らかさを奪ってゆくのだ 


愛される詩のひとつひとつに大切な想いがある 

冬の身にしみるかなしさの中にも本当の幸せは隠されている 

炬燵を大勢で囲み鍋をつつきながら 

僕は新しい詩をひとつ紡ぐことにした
posted by ケロ太 at 13:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 冬うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月25日

ことば

肯定された死の中で啜り声をだすものはいない 

蒼褪めた空に惧れを抱きそれに涙しても 

所詮はよその顔、よその空、よその心 

おとこでもなくおんなでもなくただひとりのひととして 

慄くことも忘れさせてくれる暁の空に僕は憧れている。 


肯定された生に対し何を語る言葉があるだろう 

突き抜けても突き抜けてもやわらかい微笑みを生む空へ 

微笑みを返せるひとに何をもってかたれというのか 

彼らは一様にやさしい瞳で世界を見つめ 

総ての幸せを享受できるのに。 


より多くのことばの中で僕は唯一つのことばを選り分けている 

それは生きていく為に必要なことではない 

生きる意味を保つ為に必要だからしているだけだ 

今日、多くのことばの中から一つを掬い一つを殺した 

それを紡いで僕はいのちを詠っている 

僕は今日も生かされている 

明日も昨日も明後日も生かされ続ける 

でも僕は、時々、死を、欲するのだ。 
posted by ケロ太 at 22:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月10日

信仰

白磁の如き世の理にうづもれ 

生きながら逝き 

逝きながら生きた 

はるか昔 童貞女に宿りし子 

その双つ児に遺せしことの葉に 

叛かれた浮世の憎しみ 

愛しさ 

憤り 

退屈 

総てが垣間見え きえる 

見た先に屍を見よ 

屍を見てのち すみやかに去ろう 

今は昔の楽園へゆけ
posted by ケロ太 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

須臾

永劫に似た須臾ののち 

逆巻く暗黒は薄れる 

赦しはしない この心が朽ちるときまで
posted by ケロ太 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

窓を搏つ

闇夜に窓を叩くのはだれ? 

あれは雨 

恋しさをわづらい夢に啼いたわたしのすえ 

幾たりも幾たりも 

心に還り そして放たれよ 

夢の中の夢に現れ 

朝の陽にとける面影とともに 
posted by ケロ太 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

小鳥

うみのおそらをことりがわたり 

ちいちくぱっぱとこいをする 


ひらりひいらりことりがおどり 

ちいちくぱっぱとなみだする 
posted by ケロ太 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | わらべうた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

終電

見渡すかぎりの青空を前にして 

不意に優しさが厭わしくなるのは涙の跡の所為だろうか 

くたびれたよれよれのジャケットを羽織ったひとの 

背には拒絶が瞬いている 


希望と願望とを掬った両の掌に 

今のしかかるのは重圧という名の罵りだけだ 

誰も彼もが箱庭世界の安寧を望んでいるが 

その為に犠牲になることを誰も彼もが拒んでいる 


理由なき幸せに浸ることを語らうひとびと 

孤独に突き動かされた末の情死のあとに一体何を見出せば良いだろう
 
多くの声に耳を塞いで 

多くの言葉に目を瞑って 


やがて青空に取って代わったのは灰色の大空 

悲しみさえも赦さない暴徒と化した幸福への求道者の群れ 

きみたちが何を是とするのかは永遠の謎だ 

僕にも僕らにも分からせずにその狭い掌で弄ぶだけだろうけど 


行きずりの動物園で騒いだ子供たちは何を焦がれていたのだろう 

この空の向こうに広がるのは平和でも楽園でもない街だというのに

疲れきったおとなたちは終電を待ちわびている 

僕ももうすぐその列に入る 


そのときまで暫し待て。
posted by ケロ太 at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

イニシャル

波が僕らのなまえを洗う間際に

くちづけを交わした日 

胸の地平に落ちていく陽は 

ゆるやかに君を連れ去っていた 
posted by ケロ太 at 12:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 恋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鈴虫

絡めたはずの指にぬくもりは宿らない 

遠くの茂みで虫の音が聞こえる 

何処までも空は高いまま 

茜と蒼の狭間で揺れていた陽が落ちた 

重なることを拒む影を 

闇はゆっくりととかし 

頬を伝う珠をも隠した 

沈黙の帳の中で

鈴虫は啼きだしていた
posted by ケロ太 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

別離の空

見つくしたすえのひかりの淵に立ち 

くれないにそまる御空の下 

愛すべきひとは去り

暮れはてた後に手放した袂 

水のわななきも虚しいだけの心の象
posted by ケロ太 at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

一滴

秋の花が咲きほこり 

切切と暮れゆくかおり 

木立に佇みて泣くひとり 

あいも空しきこころの翳り 

汲めども尽きず頬伝うひかり  
posted by ケロ太 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月09日

melody

陽だまりの中でふたりは座り 

やさしくてかなしい日々に挨拶をした 


肩と肩はふれあい寂しげに笑い 

重ねた掌のぬくもりと 

交差する心のうちの距離を測りながら 

終わらない唄のメロディが同じになることを願っていた 


それから幾歳が過ぎたろう 

雨と風と雪と幾億かのひかりの中で 

私たちは生きていた 

気が付けば地平には夜が顔を出し始めた 


いつの日か終りが来る 

交わされた約束に裏切られる日が訪れる 

それでもあの陽だまりは心の片隅に転がったまま 

何度も何度も顔を覗かせては私たちを慰めてくれるのだろう


星が瞬いた 

あのひとの手が肩を抱いた 

痛いくらいの愛しさの中で同調したメロディが響き始めた
posted by ケロ太 at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

星は 

瞬くたびにおくりものを呉れた 


かぼそい燈で 

ぼくの心をともすひかりに 


ベランダにすわり 

横たわったひだりあしのつま先で 

貰ったはずのおくりものが壊れる音をきいた
posted by ケロ太 at 17:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

落花無残

閉ざしたまぶたの裏側に 

崩れおちる花を見た 

純白の百合 

空の蒼さを吸い込んだ瞳が 

うるむさまを見てしまった 

鐘だけが響く部屋の片隅で 

いつまでも終わらない 

かなしみを聞いた 

頬から伝った涙の味は 

ただ苦く

くやしかった
posted by ケロ太 at 13:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

宿世

愛を抱えずに享けしものの 

群れの中に吾はひとり 

萬に宿る御心に慄く 

何れまた還るその日迄 

けだものの中で哂い続けよ
posted by ケロ太 at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

しるし

こころに芽吹く想いのたけを 

あなたが知ったならそれで良いんだ 

たとえ結ばれないとしても 

ただ一度の僕だけへの笑顔があれば 


夕暗にかくされた剥きつけのこころに 

触れることはあやまちに過ぎないから 

僕はただ静かに笑っている 

たくさんのたくさんのやさしさの世界で 


やがて総てが想い出に変わるだろう 

そのとき君は微笑んでくれるかい?

たとえば愛されたひとりのそばにいても 

そのときだけは君は僕のもの 

その切なさが僕らのしるしだ
posted by ケロ太 at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

かげろふの詩

空を掠める羽虫にさえも 

私は教えを垂れられている 

掴んだと想うのも束の間に 

一切は夢に過ぎないと諭されている 


どうして尽きることがないのだろう 

私の中の暗がりは過去の痛みで一杯なのに 

飽きることもせずにまた 

想わずにはいられないんだ 


真昼のあたたかな闇の中で聴いた 

夢の中での逢瀬の睦言

ほろびゆく寧日の片隅で 

密かに咲き続ける白百合への願い 


約束は既に絶たれたとしても

想いはいつも心のうちに 

やさしい夜の布団の中で 

私は歓びのうたを紡いでいる
posted by ケロ太 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月08日

水掛草

朽ちぬままに拭われたことの葉にも 

去りて後来るべき想いが募る 

来し方をわすれた蜩の音色に 

歎くことの意味と存在への価値を知るだろう 

私の心の底を浚う 

水懸草の清らかさと 

去り方をわすれたきみの愛しいことの葉と 

想い出を拭うためにも
posted by ケロ太 at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

空涙

明るさを覚えた払暁 

静かに離れゆく吐息との距離に 

あなたの心の底によどむ慙愧と 

悔恨の情念を知った時間のなか 

夢の狭間で涙を流す幼い私の声 

その音が聞こえますか
posted by ケロ太 at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

音に似て

かぜの音に似て非なるものの 

うちに湛へられた想ひに 

私とわたしの胸を占める 

こと葉と声とを聞いたのだろうか 


つづられたよろこびよりも 

つづられぬかなしみにこそ戀は募る 


朽ちて腐りし想ひ出よ 

あなたのうちに湛へられた声に 

私とわたしの胸を占める流れをさへぎらないで 

なみだの涯までも 

いつか還る日までもふたりを 
posted by ケロ太 at 14:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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