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2007年09月30日

むくい

想いの水脈をさえぎるものはない筈だった 

その夕暮れの結末をたれが知るだろう 

この胸に根付いた愛は咲くことなく 

いまだ私を苦しめる 


あるいはそうなのか 

彼の想いを堰き止めたが報いゆえか 

私の花は萎れては枯れ種子を結ばずに 

心の底でくすぶり続け乱れたのちに散った
posted by ケロ太 at 22:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

千度染

花は花 

血潮に咲いて 

想いの河を堰き止める 

その茎は濃緑 

花びらは黄金 

翳は青に染まり 

さえぎるものはない 

千入に染まる心根は何色? 

鬱鬱とした藍か 

燃やし尽くした紅か 

私が知るのは月色の空 

逢いても逢わぬ黛色の愁い
posted by ケロ太 at 22:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月27日

理解

わかりあうことは拒んでいるのに 

てのひらで撫でられることをわたしはひそかに望んでいる 


わかろうとはしないふりをして 

ほんとうはいつだってあなたのことを想ってばかりいる 


わからないわからないと泣き叫んでも 

こころのすみではなにもかもを理解しているんだ 


わかっていたつもりだったのに恋も愛も怖いばっかり 

それでも喪うことが恐ろしくて気持ちよくないセックスで声を上げる 


わかったことから目をそむけて 

あなたの背中でさまよっていたいから 
posted by ケロ太 at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月26日

金槐集

彼はその真昼になにを見ただろう 

遠ざかる朝の気配のなかで 

うつろに哂う花群を 


*萩の花くれぐれまでもありつるが月出でてみるになきが儚さ 


幽かだった死も現れ 

その背を確かに追いかける 

あこがれた世界の幕がいま開かれ  
posted by ケロ太 at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月24日

呼び声

ため息をつくだけの夕暮れに私は獏を身篭ってみた 

体のあちらこちらに掛かっている哀しい夢を喰らわせるために 



いつからだったのだろう 

いとしさを必要としなくなってから女でいることが怖くなった 



花も雪も見ることもなく過ぎていった日々が遠くへある 



月と朝陽を眺めるままひたすら待ち続けていたというのに 

ひかりは私を透過したあと笑いながら過ぎてゆくのだ 



彼岸も半ば 

私の獏は夢を貪り続けている 



遠くの夜で私を呼ぶのはあなたの知らない私の隠し子 



見落とされた

ほほえみのすえのつきのひかりだ
posted by ケロ太 at 20:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月23日

名残香

彩りが褪せたとしても 

私は忘れはしない 

夜の夢を貪り 

心を慰む 

痛みを堪えて 

俯きながら過ごし 

諦めを恃みに待ち続け 

やがて唇を噛もう 

私から去った 

名残香に 

君を喪失した 

哀しみを思うのだ 

それは痛みですらなく 

胸を穿つ恋風の孔 

ゆるしを乞い 

背に縋り 

睦言を囁けど 

唇が拒絶したとき 

別れが恋を創めていく 
posted by ケロ太 at 17:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

必要品

群青の空を溶かすように 

アルコールをとかし 


胸に根ざした黄昏をしまうように 

紙巻に火をつけた 


わたしのなかの 

あなたと離れる為にそれが必要だったから 
posted by ケロ太 at 01:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月19日

雨音

雨は鬱々としたものを落とし 

私はそれに触れて泣いている 

歳を経るごとに 

苦しさは澱のように重なった 

微笑むだけでは晴れない程に 

胸うちに憎しみが募る 

涙もぬらす雨の音に終わらない哀しみを聞いた 
posted by ケロ太 at 05:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月18日

朗読

私を嫌悪する私の為にやさしいうたを歌うとして 

それを大きな声で歌うかどうかが私には決められない 

変わるためには必要なことなのに 

小さな声でしか歌えない自分に気付かされたから 


ひとりよがりの孤独と戯れても 

私は私と同化することはないだろう 

それに気付いてしまった朝 

私は俊太郎を読むことにした 
posted by ケロ太 at 07:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月16日

こたえ

コンピューターがこたえを知らずとも 

認知症患者が知っていることはある 

でもそれは大きなことではないから 

みながみな その価値をもいで捨てている

吸いかけの煙草のように 

飲みかけの缶ジュースのように 

飽きたら捨てるだけで顧みない 

いつかの夏のように 

私もまた同じ傍観者にすぎない
posted by ケロ太 at 22:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月15日

ボロボロ

いつか終わると知っていたから 

私は たぶん幸せだった 

気紛れな夢に付き合うだけの 

予行演習はもうウンザリだった 


朝になって 

テーブルの上の花瓶に刺した花が一輪萎れていた 

哀しくなんかないはずなのに 

涙がボロボロとこぼれていった
posted by ケロ太 at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

愁いの朝

忘れ わすれて 

たちつくす花野が霞ゆき 

朝の別れ 

彼との離りを 

愁うだろう 

雲間に見たのは昏いひかり 

いずれ

この胸を訪うあけぼの 
posted by ケロ太 at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月13日

なごりの空

そして花は喪われ 

そらの餘波に言葉は解れていく 

この胸を焼き尽したはずなのに 

なぜ惑い 

なぜ抗う 

揺れ動く名残の湖に 

ちぢにきらめくかなしみの漣 

醒めゆく春に散り紛う花びら 
posted by ケロ太 at 20:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月12日

二十日鼠の退陣

ハツカネズミが涙ながらに 

難解な世評にこうべを垂らした 

彼は彼だけの夢の言葉で 

満足すべき世界の矛盾を突いただけだったのに 


常夏の花が咲ききる前 

夕暮れの中で愛すべき夫人とワルツを踊り 

苦悩にただ煩悶していた日々から開放されたが 

それは溶けかかったカキ氷のようなもので 

おわりのはじまりを歎く声から目を逸らしただけに過ぎないのだ 


幸福に至る道は拓かれているのだが 

目を瞑り耳を塞いでも積み重なるのは心の闇ばかり 

懊悩するハツカネズミは声を嗄らして 

ひとでなしの月を罵っている
posted by ケロ太 at 16:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

なるかみ

沈黙の底に湛えた暗闇 

ひらめくのは淡き想い出

目を瞑ろうとも 

微かに漂ってはかえるだけの稲妻 

愛された想い出 

かくれなきひかりに啼き 

消えてゆく面影に縋れ 
posted by ケロ太 at 10:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

秋音

蜩の声が絶え 

淡墨の夕暮れも終わる 

秋は静かに近づき 

青葉の裏に注がれた涙を振り払った 

細細としたあの声色を懐かしんでも 

心は 

うつろう世界を哀しむだけ  
posted by ケロ太 at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月10日

愁歌絶句

詩は殺がれた睡り 

世を竦み今はたなびく緑青の霞 

いやはてには冰片の月 

幻の萩の心の亂れ 

そのさきにあるは*なきが儚さ 


のがれ出た翳の國へいざなわれて 

その空白にうつろうままの愛の墓原 

湧きあがる思いの淵に幾度ことばを重ねようとも 

救われぬ昏さ*よその夕暮れ 


終りはいつ告げられるのか 

木綿付鳥の啼く声によってなのか 

あるいは蜩の屍か 

終幕が鳴り渡る*尾上の鐘 


いたみだけはのこり 

いとしみのみが離り 

何を愁うだろう 

心は美へといざなわれる*花も紅葉もなかりけり 
posted by ケロ太 at 00:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月08日

17歳の落日

愛された横顔にかげが差す 

今日というたそがれ 

振り向いた頬のひとしずくの 

月を写した珠の危うさに

僕は恋焦がれていた 

うしなわれた落日 

戻れやしない ひと世のなかのひと日で 
posted by ケロ太 at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

夏のなみだ

涙とは 

在りし日を想うほろ苦さ 

かえらぬひとを 

偲んでながす心の陰影 

昔日の栄華も 悦びも果ててゆく 

陽炎に透かされ 

夏も今は盛りのまま 

晴れわたる空の青さに添えた 

ひとしずくの魂の調べ 
posted by ケロ太 at 04:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 夏うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月07日

影絵

夜は明ける 

願わずとも 

いずれ暁に 

逅うだろう 

有限の世も 

必ずに畢る 

無限の夢に 

覚めるだけの私の影絵 
posted by ケロ太 at 05:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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