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2007年03月31日

恋が伝う頬

よる 花群にさく月の

けがれなき微笑み

煙るふたひらの愛のしずくに

目をそむけた臆病な翳り

ほしが瞬いている

かすむ世界にもきらめくように

僕はただ見上げていた

頬をつたう恋はかなしい。
posted by ケロ太 at 13:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 春うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月30日

たちばな

たちばなの花に問いつづけた夜のように

やさしげな薫りにつつまれた朝陽に立ち

うぬぼれた恋の穢れにさようならを告げるたび

くすぶったぼくの心は遠くへ行くのだろう

いまだみぬ櫻をおもい はるの青さをくちずさむように

区切られたドアに閉じ込めていよう

いつかくる冬の椅子へと腰おろす日まで。
posted by ケロ太 at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 花うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月29日

風が啼いている

うつくしい夜にさいた春が

私のあなたを包んでいった

うつくしい夜にさいた春が

私たちの恋を高めていった

うつくしい夜にさいた春が

どこまでもやさしく薫っていた。


風が啼いている

うれいの花にも似たかなしさで

なにを啼いているのだろう

このうつくしいさきほこる春で。
posted by ケロ太 at 21:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 春うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月28日

別れの花

かぜは真夜中にすぎてゆく

ひとひらの愛

一期の逢いと別れの花

けむりゆく姿にあこがれた私は

雲間に挿されたひかり

さかれた月のかけらに

かなしみをかんじている

ほどけてゆくぬくもりが、せつない。
posted by ケロ太 at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月27日

花群

月にさえ届くと自惚れた匂いの庭で

花群が記憶の淵へと還っていく

せつせつともえてゆく燈にも似た

淡いひかりが薫るようなおもいでの底へ

くすぶった恋の残滓がぬけおちる

わたしの春がつづいていく
posted by ケロ太 at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 春うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月26日

おかえりなさいと呟く朝は

おかえりなさいと呟くたびに私の心がこぼれていく

おかえりなさいと呟くたびに私の気持ちが色褪せていく


暗がりの中で明日を迎えて押し潰された週末の部屋

むらがり溢れてこんがらがった私を迎える暁の星

冷めすぎて死にゆく途中のにこごりの中で

あなたという名のひかりのもとを屑箱へと放り投げた日


さようならと罵る声に安堵を見出すあなたの微笑み

ごめんなさいとぶつけるたびに抱きしめたくなるあなたの瞳


行きずりの朝が教えたことはもう何一つだって覚えちゃいない

いっそ時間がとまればいいのにと願ったのは昔のことだ

そらをひきさく箒星が連れ去ってしまったのは私の心で

私たちを一人ぼっちへと引き離した赦しがたい思い出の記憶だ


ただいまと叫んだ朝が始まってしまった

おかえりなさいと呟いた朝が私を迎える


ただいま

おかえりなさい

ただいま

おかえりなさい


朝は死への悦びと生への諦めを促していくが

同時に私たちの心のよどみを

穢れでさえも洗い流す清浄な空を併せている

言葉はその合図に過ぎない

私たちは何度だって生まれ変わっていけるのだろう

そうあるべきなのだ

そうあるべきなのだ


おかえりなさいと呟く朝は澄みきった憧れの空だ

私をあまねく包み込んでやさしく抱きしめるあなたの空だ

あなたの空なのだ。
posted by ケロ太 at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月25日

春風に酔う

かおりゆたかに春おもう日の

黎明の月と

おもいはかなく風かおる日の

黄昏の陽と


みほれて涙する私の恋のつい

あなたが褪せていく夢色の花

いまは恋風にさらされるだけ

春のやさしさに安らいでいた
posted by ケロ太 at 05:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 春うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月24日

美童の空

少年の日に仰ぎ見たいつわりのない空

琥珀色のそこにあるのは揺るぎない想いの残滓

つながれた告白の部分にさえも憂鬱を滲ませた

桃色に頬を染めたあなたが今もなつかしい


殺された自分への慰めのため

読書に耽った宵闇の図書室において

僕とあなたは接吻を交わしていた

たがいの掌を握りしめて

たがいの瞳を絡ませ続けて


道野辺に咲き誇る小菊を赤く染めていく

悦びと苦痛に満ちた物悲しい黄昏どき

僕はあなたに還って行く

想いの中であなたは未だあたたかいまま。
posted by ケロ太 at 19:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月23日

冬に

さくらが咲く

ゆきのように

儚げな春を抱いて


ゆきが散る

さくらのように

物想う春に抱かれて


冬が去ってゆく

夕月のごとくに寂しくわらって

切れ落ちた夢のようにそれが切ない
posted by ケロ太 at 04:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 春うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月22日

宵闇に眠る

愛されたいなんて望んでたって

それは実行不可能な願いごとで

希望に燃えた昨日が嘘みたいな

この寒々しい部屋が憎らしくてたまらないんだ


習慣じみた死を望む一瞬

私はいつだって安堵と安寧とを感じている

束の間の痛みと引き換えにして

全てがリセットされるみたいで


生来の歓びが抜け落ちてしまった

そんな日々のど真ん中には

めくるめく蒼穹の色がただ眩しすぎていて

私は宵闇の世界に逃げ込んでは眠りにつく


くびれた真昼の道路に立ちつくす

挨拶を交わす人々の群れ

姦しい日常に唾を吐きかける

愚者の行進にはもうウンザリだ


軋んでいく世界は大嫌いさ

みんなみんな消えてしまえ

くだらないくだらない空間にさえ

恋着が残る莫迦みたいな記憶も一緒に


お願いです

私をいっそ消してくださいな

あなたが望む世界の隅で

泣き崩れている子供の私を。
posted by ケロ太 at 04:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月21日

ある一日

誰もが声高に叫んでいるが

私の耳には届かない

明日を糾弾する男たちの怒声ですら

私はかわしてひかりを想う

追憶の正午に見たきみの微笑み

あどけない唇がのぞかせる嘘

桜の舌に踊らせられた日々を除けば

いつだって私はきみの事を願っていたのに

やるせない落日の最中では

今日を弾劾する女たちの行進が続く

お為ごかしにはもうウンザリなんだ

偽りの掌を絞め殺してやりたいのだ

往復するビンタに陣取り

束の間の勝利に酔う痴れ者に告げる

明日は我が身と想うべし

今日の哀しみは昨日の追憶に過ぎないのだから

伏目がちにあゆむ私と

腕を組み歩く私たちの影が

月の涙と重なる頃に

私ときみとが貪りあった

そういう一日だった。
posted by ケロ太 at 05:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月20日

友に告げる

よろこびはかなしみの母であり

かなしみはよろこびの父であり


束の間に燃え盛る火のように滑稽で

恥知らずな太陽のように気分次第のごく潰しだ。


きみよ、僕らはすでに老いはじめている

死へのレースは僕らを巻き込み中継中だ


ひかりあふれる部屋の真ん中で

杯を酌み交わした日々を想えば


いつかくるかなしみの季節のなかでさえ

僕らはよろこびと同居することができるだろう。


きみよ、僕らはすでに旅路の中だ

それは気鬱の朝の風のごとくに爽快と不快に満ちて


待ち遠しい夜の声に聞き耳立てて居眠りをする

しろぶちの仔犬のようにかわゆげなものなのだ。


よろこびとかなしみとを抱きしめてきみよ、来い

来たりて僕と酒を酌み交わすのだ

僕らときみとの老いのために、きみよ、来たまえ、きみよ、来い。
posted by ケロ太 at 05:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月19日

桜花へ願う

花が舞う空に漂う

ひときれの世界

あなたを呼ぶ私の声が

届けよと願っています


暮れなずむ東の空は

愁いの色の私の微笑み

落日に燃ゆるあのかがやきは

あなたを望む私のかなしみ


空に舞う花の色と

全てを隠す宵闇の空

移ろう心におびえ続ける

私とあなたの願いのはなびら
posted by ケロ太 at 12:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 花うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月18日

追い立てる空

満たされることのない私は終の音にも怯えていて

ふさがらないこの孔の淵に佇む子供を抱えて

もがき苦しみ生に埋もれた記憶のかけらを

うなだれて辿っていることだろう

そらには容赦なく光が差し込んでくる

きびしいほどにそれは残酷で

私を何度とでも殺してゆく

果てることなく追い立てるのだ

あの姦しいそらが私を慰めていることを

耳をふさいで気付かないふりをしてひとり辿っていく

哀しすぎた青空が私はきらいなのに

やさしい掌が厭わしいから逃げ出しているのに。
posted by ケロ太 at 23:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

はばたく幸せ

はばたいた私の幸せは遠くの雲へと行ってしまった

飛行機雲と並列して哀しい痕を残している

雲もまばらな青空に鳥が群れを成していた

彼らの声はやさしいほどに良く響いていく


ベランダに干した布団からあなたが微かに

薫るのは夕べの記憶とこれからの未来

はにかむような微笑みが遠くにある

嬉しさも愉しさも平らげてしまったあとは消化していくだけなのだろう


子供たちの幸せな笑顔が通りを行く

連れ立って手を取り合って駆けて駆けて駆け抜けていって

やさしさときびしさが交じり合うひかりの下で

自由に笑う彼女らの顔のなんとまぶしいことだろう


近くの公園で桜が咲いた

ちらほらだけれどあなたは可愛くていじらしい

照れているかのようでも誇らしげな

瀟洒な艶姿を振りまいていた


赤いソファに座った私を恋風が静かに染み入りだした

はっきりと見えたあなたの顔も今では少しかすみがかって

私たちの想い出をやさしさで満たし始めた

いま、恋が終わったのだろう


私たちの日々が終わったのだ。
posted by ケロ太 at 13:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月17日

昏い太陽

菊に

日輪の

危さ加え

一輪の薔薇

手折った夢の

匂いたつ哀しみ

私は愁いていると

口に端に載せた夕べ

止め処なくいずる恋草

燃立った暮明の太陽

闇に潜む羞恥心は

消えず残りゆく

飽きるほどに

せつなくて

物憂げな

優しい

接吻
posted by ケロ太 at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 恋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月16日

秋月の頃

愛しさにほだされた私が見ているものは

天井の片隅に集まる悪意の瞳

いくら眼を背けても逃げられないのは

私が望んだ結末だから。


月も隠れるわびしげな晩秋

醒めていく左肩に風が巻きついた

しおれゆく悦びも今はむなしい

捨てきれない想いほど私を強く引きずってゆく。


哀しみに花咲く夜の庭に

ひとひらの雪が舞い降りてきた

全てが愛しく全てが憎らしい

いっそ死ぬことができるのならどんなにどんなに幸せだろうか。


空の花に惑う私が見た

愁いの月のやさしい微笑み

そこはかとなく差し出された

掌の温もりにただ涙する。
posted by ケロ太 at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 秋うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月15日

傾城狂ひ

流し目くれて僕を惑わす愁いの瞳の奥に佇み

今際のときまで愛を隠すあどけない少女


悦ぶことを押さえ気味にして低く笑うその自制が

たまらないって思うんだ 僕はきみに恋をしたんだ


うれしさを隠さなけりゃ生きていけなかった過去を捨てよう

あかるい風に吹かれながら全てを投げ出す覚悟はいいかい?


愛したって言ったってそれだけじゃ始まらない

くちづけてても世界はまだ揺るぎもしない


さて どうする?


ふたり手をとって逃避行だ 月も兎も追いかけてこない

夜をまさぐって歩き出すんだ あしたの空が駆け込む前に


恋を知っていたってそれだけじゃ終わらない

腰を打ち付けても世間が許すことはない


どうする? どうする?


全てをなげうって走り出そう 夜が隠れるまでに
posted by ケロ太 at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月14日

キス重

隠されていた月の向こうで僕らと僕らがキスを重ねる

味わうほどに切なくなってさ 愁いの空を睨んでみてた

覆いつくした雲の下では黒猫の集会が開かれている

箒にまたがった魔女猫三匹 夕暮れに呪いをかけたって言うんだ


許されないぜ?


歳をとってみたってイイコトなんてなんにもなくて

だまされた気分に浸ってるんだ

同じ道の環を行ったり来たりで 僕の家へたどり着けない


出勤途中のホステスが読んでるメールの片側は工事中

何度ノックしたって届きゃしないさ 彼はふたりぼっちの最中だ

黒雲の広がりを嘆いてみたって 夜はまだ咲き誇ったばかりだから


苦しまないで?


明けない夜の帳の前で僕らと僕らがキスを重ねる

幕の前では長蛇の列さ 朝が待ちわびている

そして朝陽があくびをしてた 今日の日が終わりを告げる 


さあ 目覚めようぜ?

すべてはそれからさ
posted by ケロ太 at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 諸々うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月13日

こうびのうた

肉厚の尻に敷かれた頬肉の辺りで

三文芝居の幕が上がった

眼前にはもっとも醜悪でもっとも気高い

愛しい悪意が広がりを見せている

蠢くことは官能の予兆に過ぎない

果てることは終焉ではない

嗅覚も味覚も聴覚さえもが一因であって

そのもととなるのは等しく憐憫と自己への愛だ

全ての不義も全ての不倫も

一切が浄にして不浄であり

欠くことのできぬ情態への架け橋として

私の心に眠っている。


血はとうときもの

私たちはそれを購い続ける

夜も昼をもお構い無しに

享楽のかたすみで欠伸をする

ものぐさにしてときに精励を装い

恋着と酷薄とを振り子のように

抱いて貪り飽きることなく舐めとったうえ

そしてまた

浴びるような朝日を胸にしまい込むのだろう

それだけなのだ。
posted by ケロ太 at 21:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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