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2008年05月25日

叛星

少女らが頬を染め羞らう
私は道野辺の花を摘み
いにしへのくにへゆかう
音もなく砕けるあれは白浪

緑のない丘陵を離れ
誰ひとり聞かぬ音を奏でる
あれは悲しみに沈んだ成れ
声のない歌を捨てる

無窮の感情にひたり
彼のことを忘れ去り
幾たび目かの死を思ふ

叛星はしづかに耀き
わたしの胸を抱き
いづれかの恋のすゑを笑ふ
ラベル:ソネット
posted by ケロ太 at 12:16| Comment(40) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ソファで

うつむいたきみの横顔に
拒絶の色がしめされている
ぼくは黙ってとなりに座り
染まらない空を見つめている

きみと初めてくちづけた日
ぼくは人生の歓びに触れかけていた
きみと初めてとけあった日
ぼくはうしなった居場所をとり戻した

うつむいたきみを美しいと思う
くちびるを噛むきみをどんどん好きになっている
顔中を花にして笑うきみと同じくらいに
いたみに堪えるきみがぼくは愛しくてならないんだ

こぼれるまえの涙のひと粒ひと粒に
ぼくの知らない言葉が隠されている
ふるえはじめた肩を抱きしめ
いつかその意味を知りたいと願っていた
ラベル:ソファ 悲しみ
posted by ケロ太 at 01:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

小人国

いとしい
と思えるものの総てに
唾を吐きかける
理解を得たいとさけぶ子のように泣きわめいたゆうぐれ
雨のせいで 私は濡れていた

愛しさはやさしさの欠片ね
私のなかに私でない部位があり
そこが時折
疼くようにゆめをみせている

小さな私は 小さな国に住む
ひとり草の裏側で笑う
posted by ケロ太 at 01:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

湖岸

 1

湖岸に立てば小さな音が聞こえる
甲高く
糸のように細い連なりで
私を取り残して続いていく

 2

夕焼けの紅さを笑ってみている子供
あなたには世界が耀いているのね
もう誰も知らない世界を
その丸い瞳でみているのね

 3

手を伸ばせば届くと思っていた
手を伸ばしても届くことはなかった
何も届かない
届けることが出来ない

 4

手をつないで歩いていました
歩いているだけで幸せでした
幸せすぎて怖くなりました
怖いから振り払いました それから先は

 5

釣竿に釣られている稚魚が云うには
これまでもこれからも大して違いはないとのことです
死んだ目で見てくれるなと
稚魚は呆れ顔でのたまっています

 6

どうして好きなんだろう
口が悪くてすぐイライラして
物や私に当たってばかりいるやつなのに
俯かれると胸の奥が痛くなる なんで?

 7

遠くから来た風に吹かれながら
近い人のことだけを想っている
たばこに火をつけても
風のせいでうまくつかないのに

 8

笑顔を強制する女には疲れるから
男はときどき素知らぬ顔で湖岸を見る
笑顔を強制する女も素知らぬ顔で
道端の花を手折っている

 9

自転車に二人乗りしているのはたぶん私と
大好きだったあのひとだろう
顔と声とが溶けてしまった
影男だがたぶん彼だ

 10

紐につながれた犬が駆けてくる
三つ編みのおんなの子を連れて駆けてくる
何かが始まったような表情をして
息を弾ませ駆け過ぎていく

 11

水の中には水の中の記憶
風の上には風の上の記憶
丘の下には丘の下の記憶
私だけが留まれていない

 12

ビール瓶越しに見た湖面は
お日さまの匂いがします
大事な頃にかいだような
優しい気持ちがつまっています

 13

陶器のように投げられたら割れちゃうのかな
面白くなくても笑ってれば
誰かさんでいられるものね
今日の私も白っぽい顔で笑う

 14

きみの髪を撫ぜると
きみが呼吸を止めてしまう
唇を吸うだけで
生き返ったらいいのに

 15

湖に向かって建つ家に住むのが夢だった
今日の夕陽をベランダで浴びている夢
夜 波音を聞いて眠っている
夢の中で逢いたいひとに逢うので

 16

椅子に坐って話をする
当たり前のことを当たり前にしゃべらないで
私の口をさえぎるのはいつだって
とうの昔に息絶えた女

 17

ポケットに入れた掌で
いつかの約束を握っているんだ
強く握り締めないとこぼれてしまう
かくさないと風にさらわれてしまう

 18

あちらの方で呼んでる気がした
あちらの方を呼んでいるのにね
みんな怠け者なんだ
居心地の好い場所から動きたくない怠け者さ

 19

凪いだ時には凪いだ顔でいればいい
嵐の時には誰にも見せなくていい
分かり合えると想わないで
分かり合えると信じていて
ラベル: 恋愛
posted by ケロ太 at 01:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月11日

残照パラダイム

ぬりつぶした血色の空に 

卵をすりつぶした日 

ひとつのいのちをおざなりにした罪を 

購わずに哂うのだろう 

たれでもない私の為に きみの児を孕みながら 

とうに終わったはずのことばに縋った 

ひとりの部屋できみを待ちつづける 

空虚な胎に呟きながら
posted by ケロ太 at 14:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 愛うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

桜色

さくら色 

愛しすぎた報い なみだする夕べに 

帰らぬきみのぬくもりを捜す 

たれが僕を殺し たれが啼くのか 

褪せていく想いを抱えて 

ゆめにつぐない うでを掴んでも 

戻ることなく僕を忘れていく 

愛されぬ哀しみ きみはよその人に 

さくら色
posted by ケロ太 at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 花うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月07日

呉竹



ゆき白が見せた夢に破竹の音が響いた 

背負う重さに耐え切れずに 

折れた裂け目に新しい華が咲く 

頬を歪めて 俯き見たつま先 

どれほどに踏みつけても 

穢れを知らずに道は続いてゆくのね 


無垢というのは笑わない対価 

終わらない哀しみを呑みくだす乳飲み子 

踏みしだいた夢の名残に 永劫の決別を感じていた。



posted by ケロ太 at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 冬うた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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